tmux 2.2 以降で East Asian Ambiguous Width Character を正しく表示させる方法

これまで tmux は文字幅を得るために独自のテーブルを持っていて、その独自テーブルでは East Asian Ambiguous Width というものを一切考慮していないので、CJK な環境ではパッチをあてて使うことがよく行われていた (tmux cjk patch とかでググるといろいろ出てくると思う)。

tmux 2.2 からは wcwidth(1) を使うようになり、独自テーブルをやめてロケールの情報から文字幅を得るようになった https://github.com/tmux/tmux/commit/26945d7956bf1f160fba72677082e1a9c6968e0c 。 が、このコミットをよく見ると setlocale(LC_CTYPE, "en_US.UTF-8") で固定されており、LC_ALL や LC_CTYPE に関係なく en_US.UTF-8 が使われる。 tmux は UTF-8 を前提としており、そこを固定したい気持ちは分からなくもないが……

なので対応としては、en_US.UTF-8 ロケールで文字幅を変更してやれば、パッチなしで East Asian Ambiguous Width の問題を回避できる。 http://eagletmt.hateblo.jp/entry/2016/03/23/020117 に書いたような方法で /usr/share/i18n/charmaps/UTF-8-CJK.gz を生成し、/etc/locale.gen で en_US.UTF-8 UTF-8-CJK にして locale-gen したところうまくいった。 普段 en_US.UTF-8 と ja_JP.UTF-8 を使い分けているような人はこの方法だと厳しいけど、基本 ja_JP.UTF-8 しか使ってない人は en_US.UTF-8 で文字幅を変えても悪影響は無いと思う。