クレジットカード決済の流れと限度額

急にクレジットカードが一時的に使えなくなったことがこれまでで二度あって、カード会社に問い合わせたところどちらも理由は限度額によるものだった。 しかし、Web 上で確認できる速報の利用明細や自分でつけていた利用記録を確認してみても、限度額に到達しているとは思えなかった。 問い合わせの際に「最終的には利用明細には載らず請求もされないけれど、現時点では限度額の計算に使われているものがある」ということを示唆され、 一体どういうことなのかを知りたくてクレジットカード決済の流れと限度額について適当に調べた。

クレジットカードで決済するときは

  1. 与信枠の確保
  2. 売上の確定

という2つのステップを踏む。 1 のステップでカード情報や金額をカード会社に送信して、カードの有効性等を確認する。 このとき請求金額が限度額内かどうかも確認し、大丈夫ならその決済用の与信枠を確保する。 限度額の確認は、これまでに確保した与信枠と今回確保する与信枠の合計が限度額内かどうかで判定する。 その後、2 のステップで売上が確定する。 利用明細に載る日付は 2 を行った日である。

実店舗でカードを使ってその場で物を買う場合やダウンロードコンテンツへの課金の場合、1 と 2 がほぼ同時に行われるので気になることは無いけれども、 例えば通販や予約販売で注文と発送のタイミングが異なる場合、注文のタイミングで 1 を行い発送のタイミングで 2 を行うことが多い(?)ので 1 と 2 の間に時間的なズレが生じる。 すると 1 と 2 の間では「与信枠は確保されているけど請求は確定していない」という状態になり、速報の利用明細には載らないけど限度額の計算には使われている、という状態になる。 注文をキャンセルした場合、通常は確保した与信枠のキャンセルも行われるらしいものの、 カード会社によってはキャンセルが反映されるまでに時間がかかるらしい。 また毎月固定の金額を請求するような継続課金のサービスの場合、売上を確定するのは月末が多いものの、取りっぱぐれるリスクを抑えるために月初のほうに与信枠を確保することが多いらしい [要出典]。

したがって、予約 (キャンセル済みであっても) や継続課金によって利用明細と確保された与信枠の間に差が出てくるようだった。 発売日が遠い商品の予約等は請求金額には影響が無いものの、限度額の低い学生にとっては気をつけるべきことだと思った。